2013年6月15日土曜日

気づきのとき

原美術館にソフィ・カルの展示を観にいってきました。
「最後のとき/最初のとき」という展示で、
失明された方の、最後のイメージと、
海を見たことのないそれらの方が
最初に海を「みた」映像の展示です。

行く前に、家人とボタンの掛け違え的なことで
あまり晴れ晴れとした気持ちではなかったのと、
湿度70%という天候もあり
あまり足取りは軽くはありませんでした。

けれど、原美術館てやはりものすごく強い結界の中なのか
一歩足を踏み入れたときから
展示が始まっているような
展示に引き込まれていくような
そんな場所だなって思いました。

肝心かなめの展示は、
私にとっては「気づきのとき」とでも
言うべき内容でした。

びっくりしたのは
視力を失うと
今まで自分の中にあったイメージも
どんどん失われていくということ
自分の子供の顔すらもう思い出せないという。

見えないだけで、自分の「みたもの」って
覚えてるんだと思った。

あと、
今まで知らなかったものに初めて触れたときって
みんな割とおだやかなんだなってこと。

初めてのことって不安の方がなんでも大きいと思うんだけど、
でも何も知らないからこそ
そのままを受け入れられるのかなって思った。

知らぬが仏とは
よく言ったものです。
意味、違うと思うけど。笑

自分がなかなかうまいように、
自分の悪い部分直せなくて
なんだかそれも、自分にとって
初めてのことと、大事なことと
自分のそれまで「見えていたもの」が
うまく合わせられないからなんだと思いました。
原美術館の帰り。

自分のこれまでの頭の中
心の中体の中にあるもの
一度しまって
これから「最初のとき」として
むきあっていこうって
思いました。

今日は「気づきの日」。

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