2013年9月15日日曜日

ぬるい毒、舞台を観にいったよ

金曜日の夜に、新宿の紀伊國屋ホールで、
大八さん初めての舞台「ぬるい毒」を観にいきました。
本谷有希子さん原作のお話。
大八さんは本谷さんのお話でいえば、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」を
映画化してますが、まあ腑抜けも最高ですよね、あの話も大好きです。
全然幸せな話じゃないんだけど。
今回の「ぬるい毒」を観て思ったのは、
ほんとイタい女、バカな女、ダメ男にはまる女を演出させたら
今大八さんを超える人はまずいないと思う。
腑抜け、野ばら、ぬるい毒(桐島もある意味そうだと言える)。
どれもみんなそうだよね。
女の人は多分観ていているいるこういう奴…って思う反面
自分にも少なからずその要素があるんじゃないかってびびってる人もいると思う
そういう、いやーなかんじの演出。
よく当たる占い師みたいな?
つまり、何も言っていないのに、自分が不安に思ってることとか
コンプレックスとかずばり言われて、びっくりするあまり泣いてしまうみたいな。
大八さんの描く女性周辺って、そんなかんじがする。

いや、でも私大八さんてもしかしたらエスパーっていうか
占い師なのかもしれないな。と思った。
占い師っていうのは違うか、なんか「見える」みたいな人。

桐島観たときも思ったんだよね。
なんか「なんでこの人、高校生のことこんなによくわかるんだろう」って。
自分も登場人物と同い年ぐらいの目線でいるんじゃないかって
観ている人に思わせるぐらい、客観的じゃなく
登場人物と同じ主観で話が進んでいくあたりとか、
「大八さん高校生になっちゃったのか?」ってかんじだった。

野ばらのときもそう。
なんでこんなことまでわかるんだ?大八さんて女かな?みたいな。

今回の舞台も、まるで登場人物全員の時間を
大八さんがすべてすごしてきたかのような
本当にそんなかんじだったもん。

それが単純にすごいなってまず思った。

舞台自体は、一緒に行った人は、今まで舞台100本以上観にいったけど
人に観たほうがいいですよって勧めたくなったのは
初めてだっていってた。
私はあまり演劇は観に行かなくて、
演劇慣れしてないけど、時間あっという間で、
なんか「もう終わっちゃうの?」ってかんじだった。

うーん、もう一度ぐらいは観に行きたいな…

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